近視
オルソケラトロジー
オルソケラトロジーとは
近視は、成長とともに眼の奥ゆき(眼軸)が長くなると進行します。オルソケラトロジーは、寝ている間にカーブの弱いハードコンタクトレンズをつけて角膜の形を平らにし、ピントを網膜に合うようする方法です。
オルソケラトロジー治療
レンズを毎晩装着することで眼軸が伸長抑制され、近視の進行が抑制されると言われています。朝、レンズを外しても角膜が平らな状態が一定時間続くので、個人差はありますが、日中は裸眼で過ごせるくらいまで視力が上がる方もおられます。手術と違って、レンズの使用を中止すれば角膜の形は元に戻るため、心理的・身体的に負担が少なく、いつでも治療をやめることができます。
ただし、適切な使い方をしないと失明につながる重い合併症を起こす恐れもあるため、大人の管理のもとで、必ずガイドラインに沿って使う必要があります。
オルソケラトロジー治療は健康保険の適用はなく、自由診療です。ただし、確定申告時に医療費控除の対象となります。
マイオピン点眼
マイオピンは近視の進行を軽減させることを目的に低濃度のアトロピンを配合させた点眼薬で、近視の進行を約60%軽減させると言われています。
毎日必ず就寝前に1滴点眼するだけの簡単な治療法で、瞳孔が広がるため眩しさを感じることがありますが、0.01%点眼の場合、日中の瞳孔の大きさに対する影響はそれほどありません。
自費の治療で、オルソケラトロジーと併用することもあります。
遠視
遠視は程度が強いと、遠くも近くも、どこにも焦点が合いません。眼鏡をかけることで、網膜に焦点が合うようになり視力が成長します。
視力の成長は、生後8歳頃までと言われており、お子さんの将来の見え方が小学生のうちに決まってしまいますので、3歳時健診や学校で受診を勧められたら放置せず、眼科受診させることをお勧めします。